スポンサーリンク

霞ヶ浦一周ツーリング 〜湖と風と俺たちの旅〜

第一章 はじまりはいつもエンジンをかけるところから

「今日は霞ヶ浦を一周するぞ。」
エンジンをかけると、相棒がすかさず返してきた。

「おいおい、ただの湖じゃないか?面白いのか?」
「バカ言え、日本で二番目にデカい湖だぞ。走りごたえは十分だ。」
「ほう…なら、俺の走りを楽しませてもらおうじゃねぇか。」

相棒のハーレーは今日も生意気だ。でも、そういうところが気に入っている。
霞ヶ浦は関東随一のロングツーリングスポット。ぐるっと回れば約125km、変化に富んだ景色が続く。
湖沿いの道を走ると、どこまでも続く水平線のような水面が視界を満たす。

湖岸を駆ける、風とともに

土浦を出発し、湖の東側へ向かう。
湖面に浮かぶ帆引き船を横目に、アクセルを少し開ける。

「おい、湖の風、なかなかいい感じじゃねぇか。」
「だろ?この解放感が霞ヶ浦の魅力だよ。」
「ただし、俺のボディに虫をぶつけるなよ?」
「…それは無理だな。」

湖畔の道は広く、信号も少ない。快適なクルージングが続く。
道の駅たまつくりで小休憩。名物のしらす丼を食べながら、しばし湖を眺める。

「おい、お前だけ飯食うのはずるくないか?」
「バイクは食えないだろ。」
「オイル交換でもしてくれりゃ、それが飯みたいなもんだ。」
「…そのうちやるよ。」

北岸の田園風景を抜けて

霞ヶ浦大橋を渡り、北岸へ。ここからは一気にのどかな田園風景が広がる。
黄金色の稲穂が風に揺れ、トラクターがのんびりと畑を耕している。

「都会じゃ見れねぇ景色だな。」
「こういう道をのんびり走るのも悪くないだろ?」
「まぁな。…けど、ちょっと飛ばしたくなってきたぜ?」
「待て待て、ここはのんびり行こう。」

のどかな道を抜けると、湖に面した広い直線道路が見えてきた。
ここは霞ヶ浦一周のハイライトのひとつ。

「おい…この道、俺を誘ってるぜ?」
「仕方ねぇな…少しだけ、行くか?」

アクセルを軽くひねる。
ハーレーの重低音が響き、風が一気に強くなる。
湖岸の道を駆け抜ける爽快感は、言葉では言い表せない。

旅の終わり、そして次の旅へ

夕日が霞ヶ浦の水面を赤く染める頃、出発地点に戻ってきた。
湖を一周し、風を浴び、最高の時間を過ごした。

「どうだった?霞ヶ浦の道は?」
「…まぁ、悪くなかったな。」
「素直じゃないな。」
「でもよ、次はもっとすげぇ道を走らせろよ?」
「わかったよ。またどこかへ走りに行こう。」

エンジンを切ると、辺りは静かになる。
湖面に映る俺と相棒の姿。

霞ヶ浦一周――ただの湖じゃない。
風を感じ、道を楽しみ、心が軽くなる旅だった。

次はどこへ行こうか。
相棒とともに、新しい景色を探しに行く。

著者プロフィール

ようこそ、俺と相棒の奇妙な旅へ
エンジンをかければ、旅が始まる。
でも、俺の相棒はただのハーレーじゃない。
しゃべる。しかも、めちゃくちゃよくしゃべる。

「今日はどこへ行く?」
「その前に、俺のオイル交換はどうなった?」
「お前、また無計画に走ろうとしてるだろ?」

…うるさいけど、憎めない。
こいつと旅をしていると、ただの道も、ただの景色も、いつもとは違って見える。
自由気ままな俺と、口うるさいハーレーの奇妙な旅。
絶景、古き良き町並み、気まぐれな寄り道、そして時々起こるちょっと不思議な出来事。

📍 目的地はなし。行きたい場所に行くだけ。
🏍 二人(?)で風を切る。
🎭 笑えて、考えさせられる、そんな旅の記録。

「さあ、今日はどこへ行く?」
「お前がちゃんと計画を立ててるならな。」

さて、どうなることやら。

hiroyuki-developperをフォローする
スポンサーリンク
第一章 はじまりはいつもエンジンをかけるところから
hiroyuki-developperをフォローする
タイトルとURLをコピーしました