
「大地を流れる水のように、旅もまた止まらない。」
いろは坂を駆け抜ける!ワインディングの聖地へ
「おい、今日はどこ行くんだ?」
「栃木の華厳の滝だ!」
「ほぉ…滝ねぇ。派手に水しぶきを浴びるってことか?」
「いや、浴びるんじゃなくて、見るんだよ!」
愛車のハーレーに跨り、アクセルをひねる。
目指すはいろは坂、全国のライダーが憧れるツーリングルート。
連続するヘアピンカーブ、標高を駆け上がる爽快感、
心地よいエンジンの鼓動とともに、山道を駆け抜けていく。
「このカーブ、最高だな!」
「お前の腕次第だけどな!」
バイクがひらりと身を翻すたび、
風が全身を包み込み、自然と一体になる感覚を味わう。

華厳の滝 〜97mの大瀑布、自然の力を感じる〜

「さぁ、着いたぞ!華厳の滝!」
滝壺へと流れ落ちる水の音が、体の芯まで響いてくる。
高さ97メートルから一気に落下する水流は、まさに圧巻の一言。
「…こいつはスゲェな。」
「水の力、感じるだろ?」
「これが自然のパワーか…エンジン音と張り合えそうだな。」
しばし滝の前でエンジンを止め、その轟音を全身で受け止める。
こんなにも力強いのに、どこか神秘的で心を落ち着かせる不思議な感覚。
「おい、お前もこの水で冷却したらどうだ?」
「俺は水冷じゃねぇ。ミルウォーキーエイトの熱気を楽しめ。」
中禅寺湖 〜湖畔の静寂、そして反省会?〜

滝を後にし、次に向かったのは中禅寺湖。
「おい、さっきの滝の前、俺のマフラー音と張り合ってただろ?」
「お前が勝手に競争しただけだ。」
湖畔のベンチに腰掛け、缶コーヒーを開ける。
静かな水面に映る山々と、風に揺れる木々。
「ここ、落ち着くな…。」
「だろ?ツーリングは景色とセットなんだよ。」
しばらく湖を眺めながら、次の目的地を考える。
日光東照宮 〜歴史と神秘が交差する場所〜

「せっかくだから、日光東照宮にも寄るか?」
「お前、また御朱印集めか?」
「旅の記録みたいなもんさ。」
立派な陽明門の前でバイクを停め、境内を歩く。
ここにはかの有名な「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿がいる。
「おい、バイクにも『エンジン音を聞かざる』ってオプションねぇの?」
「そんなもん、俺には必要ないな。」
しっかりと御朱印をいただき、旅の記念を刻む。
帰路 〜旅は終わらない、道がある限り〜

「さて、そろそろ帰るか。」
「帰り道もいろは坂だな?」
「当然だ!来た道をまた楽しむ!」
「まったく…お前、走るのが好きすぎるんだよ。」
アクセルをひねり、再びワインディングロードへ。
旅は終わらない。道が続く限り、俺たちは走り続ける。
🏍️🔥 風が吹く限り、俺たちは止まらない。